その他相続問題
このようなお悩みはありませんか？
- 相続放棄すべきか判断がつかず、悩んでいる。
- 相続分を他の相続人に譲りたいが、やり方がわからない。
- 遺産の範囲について、相続人間で意見が食い違っている。
- 使途不明金がある。誰が使ったのかを追及したい。
- 遺言書の有効性に疑問があり、相続人間で争いになっている。
相続放棄
相続放棄とは、家庭裁判所に相続財産を承継しないとの意思表示（申述）をする手続です。相続財産には、預貯金などのプラスの財産も借金などのマイナスの財産も含まれます。被相続人に多額の借金がある場合や、相続に関わりたくない事情がある場合に行うと有効です。相続放棄をすると「初めから相続人ではなかった人」とみなされ、たとえ被相続人に借金があっても、債権者から被相続人の借金の返済を求められることはありません。
ただし「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内」に家庭裁判所で手続をする必要があります。また、相続放棄の手続をしたあとに相続財産を処分したり隠したりすると、マイナスの財産を含む相続財産を承継（単純承認）したとみなされる可能性があるため注意が必要です。
当事務所では、相続財産の調査から申述書類の作成、裁判所への提出までをワンストップでサポートします。期限内に確実に手続を進め、相続人の経済的負担を回避します。
相続分の放棄・譲渡
「相続分の放棄」とは、遺産分割協議の中で自分の相続分を主張せず、他の相続人に取得（再分配）させることです。ただし相続放棄と異なり、被相続人の債務については責任を負う点に注意が必要です。
「相続分の譲渡」とは、自分の相続分を他の相続人や第三者に有償または無償で譲り渡すことです。譲渡後は、譲り受けた人が遺産分割協議に参加します。ただし相続分の譲渡も、被相続人の債務からは逃れられません。
当事務所では、依頼者の状況を丁寧にヒアリングしたうえで、最善の選択肢をご提案します。
遺産分割の前提問題と付随問題
遺産分割の前提問題
遺産分割を進める前に解決すべき問題として、遺産の範囲の争い、遺言の有効性をめぐる争い、相続人の範囲の争いなどがあります。たとえば、特定の財産が遺産に含まれるかどうか、遺言書が法的に有効かどうか、婚姻や離婚の有効性などです。これらの争いに決着をつけなければ、遺産分割協議を進めることができません。
当事務所では、こうした前提問題の解決から丁寧にサポートし、遺産分割への道筋を示します。必要に応じて前提問題に関する訴訟などにも対応します。
遺産分割の付随問題
遺産分割に関連して生じる問題として、使途不明金、葬儀費用の負担、相続開始後の遺産の果実（遺産から生じた利益）、管理費用などがあります。使途不明金とは、被相続人の生前に預貯金が引き出され、その使途が不明なお金のことです。また、遺産分割が完了するまでの間に発生した賃料収入をどうするか、不動産の管理費用をどう負担するかも解決すべき問題として残るでしょう。
当事務所ではこのような付随問題の解決についてもサポートし、必要に応じて調停や訴訟にも対応します。早い段階での証拠保全が重要なケースも多いため、お早めにご相談ください。
当事務所の特徴
みのり横浜法律事務所は、相続、事業承継、倒産手続に強みを持つ法律事務所です。特に相続分野においては、家事調停官として遺産分割事件を多数担当した豊富な経験を持ち、裁判所の実務にも精通しています。この経験を活かし、遺産分割だけでなく、その他の相続問題についてもどのような手続が有効かを見極めたうえでの戦略的なサポートが可能です。
また、紛争解決だけでなく、予防法務にも力を入れています。なぜなら、相続トラブルの多くは「事前の準備不足」が原因だからです。遺言書作成や成年後見制度の活用など、将来の紛争を未然に防ぐためのアドバイスも提供しています。相続開始後のご相談はもちろんのこと、生前対策についてもおまかせください。
ご面談時間については、事前にご相談いただければ土日・祝日・平日夜間でも対応可能な場合がございます。お仕事で平日のご来所が難しい方も、まずはお問い合わせください。大切な相続手続を最後まで伴走します。